サイレントストーン、Silent Stoneと呼ばれ、欧米では非常に警戒されているのが、無症状胆石と呼ばれる、自覚症状のない胆石保有の危険性です。日本では隠れ胆石ともいわれ、症状を引き起こす前の認識と予防が叫ばれています。
胆石を持つ人が増加しています。戦後の食事内容の欧米化が主たる原因の一つになっていますので、胆石症状を起こしている患者数の増加だけでなく、胆石症の症状を起こしていない胆石保有者の増加が予測されています。
無症状胆石、隠れ胆石ともいわれる、自覚症状のない胆石保有者は、胆石が症状を起こさないまま排泄されることもあり、自分が胆石を持っていたことを知らないままになるケースもあります。隠れ胆石とは、胆石ができた状態にはあるが、胆石症の症状が起きていない状態を言い、症状のある人を胆石症と言います。胆石症を起こしている患者数は、隠れ胆石、無症状胆石のわずか1〜3%と言われており、無症状胆石の早期発見と進行の抑止が課題となっているのです。
胆石患者増加の原因は様々ですが、主な原因は食事内容の変化といわれ、従来の主食が、穀物や野菜、大豆類だったのに対し、肉類、乳製品の摂取が増えた戦後の食変化が指摘されています。卵黄、豚肉、牛肉、ソーセージ、マーガリン、マヨネーズ、などの摂取量過多はコレステロールの摂取過剰となり、胆石症を起こしやすくします。
胆石症、無胆石症の増加原因は、食事内容の変化の他、過労、過食、アルコール摂取過多、ホルモンバランスの変化なども関係すると言われています。
胆石症の症状の特徴はさまざまな種類の痛みが中心ですが、隠れ胆石、無症状の場合は自覚がないので、胆石患者数の増加原因を理解し、自分の生活習慣に照らして健康診断の受診が必要です。早めに発見し、その後の生活内容に改める点があれば、その改善が隠れ胆石の成長を抑えることになるからです。
胆石の症状は、激しい痛みが知られていますが、痛みの程度、内容、発生する場所などは一定していません。鈍い痛みが右脇腹に起こることもあれば、救急車が必要なほどの激しい痛みが腹部全体に見られることもあります。痛みだけでなく、張り、肩凝り、大量の汗、吐き気、嘔吐の症状を起こすこともあり、発生場所によっては心臓疾患、胃痛などと間違われることも稀ではありません。
胆石を発見するにはいくつかの検査方法があります。検査方法・参照
胆石は、種類により特徴が分かれており、発見後の治療にも関わるので、検査方法は胆石の有無に加え、胆石の種類や存在場所の特定のために適切な方法が取られます。健康診断などでは腹部超音波検査が一般です。エコー検査とも呼ばれる、超音波を利用した方法で、皮膚にエコーゼリーを塗り、超音波を放出する探触子で胆石の有無を調べます。胆石の検査としては発見率も高いので、腹部超音波の検査方法が多く取られ、胆石以外でも、胆嚢、胆管、肝臓の腫瘍などの検査で採用される検査方法す。
隠れ胆石、無症状胆石は、自覚症状がなく日常の生活に支障がないため、健康診断によって発見された場合でも、生活改善による胆石の成長抑止という強い意思が必要となります。健康診断によって隠れ胆石、無症状胆石が発見された場合、胆石の大きさが約2センチを超えない程度であれば、必ずしも手術を必要とせず、経過観察で様子を見ることになるので、生活環境の見直しがたいせつです。
胆石症、無胆石症の増加原因は、食事内容の変化の他、過労、過食、アルコール摂取過多などと関係していましたから、胆石症の食事療法を参考にしながら、カロリー、脂肪量を制限し、コレステロールの摂取に注意しましょう。脂肪の多い食物、たとえばうなぎ、マグロ、サバ、卵黄、豚肉、牛肉、ソーセージ、マーガリン、マヨネーズ、フレンチドレッシング、落花生、天ぷら、からあげ、などはなるべく避けます。アルコールは、胃液分泌促進、過食の原因になり、胆石症の人なら胆嚢を収縮させ、痛みの原因になり、隠れ胆石の方も飲み過ぎなど量に対する注意が必要です。
胆石がない人でも予防に留意し、胆石になる原因の理解と、胆石の原因を取り除くことを考えましょう。食事の内容に配慮し、脂肪摂取を制限することのほか、糖尿病患者や肥満体質の人にも出来やすいとされていますので、隠れ胆石、無症状胆石を用心する人は、糖尿、肥満などを客観的に振り返ってみることが大切かもしれません。もう一度食事、過労、過食、アルコールの摂取過多など見直すことから始めてみましょう。
胆石においても漢方や鍼灸による治療があり、発作に対する対症療法と、体質を改善していく原因療法に分けた治療が行われているので参考になるかもしれません。